2020年3月19日聖ヨセフの祭日の夜9時(日本時間20日午前5時)に、イタリア司教協議会主催で、新型コロナウイルス感染症の早期終息を願って聖ヨセフに執り成しを祈るロザリオの祈り(光の玄義)が行われました。フランシスコ教皇様はその祈りに参加するにあたり、メッセージと祈りを寄せられました。
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《メッセージ》
兄弟姉妹の皆さん、
全国の一致のしるしであるイタリア司教協議会の主催する祈りの時に私も一致しています。
すべてが崩れ去りそうなこの未曽有の状況にあって、本当に大事なことをしっかりと守るために、互いに助け合いましょう。このような大変な時を分かち合い、希望と信仰をその言葉をもって保とうと努めている司牧者たちから、私はたくさんの手紙で助言を受けました。
ロザリオは、謙遜な者、聖人たちの祈りです。その玄義は、聖マリアと共に、イエスの生涯を、御父の憐れみ深いみ顔を黙想するものです。ああ、心から慰められ、愛の現存に包まれることを、私たちはどれほど必要としていることでしょう!
私たちは、他の人との関係を通してこの経験の真実を判断します。この瞬間、私たちはもっとも近しい親類です。互いに寄り添い合い、なにより憐れみ深く、理解深く、忍耐強く、寛容でありましょう。
自分の家から出られないかもしれませんが、心を広げて、すべての人を受け入れてあげて下さい。
今夜、私たちは聖ヨセフに、聖家族の保護者であり、私たちすべての家族の保護者の執り成しに信頼して、共に祈りましょう。ナザレの大工であったにもかかわらず、不確かさや苦痛をご存知でした。将来のことを心配しながらも、その瞬間の暗闇をどのように歩むかをご存知で、いつも無条件に神のご意思に導かれていました。
《聖ヨセフへの祈り》
お守り下さい、ああ、われらの国の聖なる保護者よ。
照らして下さい、公益に対する責任を負っている人びとを。あなたがなさったように、自分に任された人びとをどのように世話すべきか彼らに教えて下さい。
お与え下さい、知識の情報を。兄弟姉妹の健康と安全のために適切な手段を探し求める人びとに。
支えて下さい、自分の安全を犠牲にしながら困っている人のために尽くしている人びとを。病人の治療の最前線にいるボランティア、看護師、医師たちを。
祝福して下さい、聖ヨセフよ、教会を。司牧者を始め、あなたの光と善のしるし、道具となりますように。
共にいて下さい、聖ヨセフよ、私たちの家族と。あなたの祈りに満ちた沈黙をもって、両親と子供たちの間に、もっとも若い者と特別な方法で調和を築いて下さい。
お守り下さい、孤独から高齢者を。見捨てられ、落胆して、絶望する人がひとりもいませんように。
慰めて下さい、もっとも弱いものを。力づけて下さい、よろめく人を。執り成して下さい、貧しい人を。
おとめマリアとともに、全世界をパンデミックから解放して下さるよう、主に願って下さい。
アーメン。
(訳:いつくしみセンター)
= 参考情報 =
・ Pope picks up Italian Bishops’ appeal to pray Rosary together [Vatican News]
・ 聖ヨセフの祭日:教皇、ロザリオの祈りへの参加を励ます [バチカン放送局]
= 関連書籍 =
・ 聖ヨセフのメダイ [WEBショップ]
・ 聖ヨセフのチャプレット [WEBショップ]
・ 『聖アンドレ修道士の生涯 ―祈りこそ わが力―』 [WEBショップ]
聖ヨセフに信頼し、聖ヨセフの取り次ぎを通じて、人びとに慰めと癒しをもたらした一人の修道士の物語。