昨日11月2日は、亡くなった人びとについて思い起こして祈る「死者の日」でした。
この日の一般謁見での教皇様の演説から、英語で行われた部分を抜粋してご紹介致します。
ちなみに、東京のカトリック校からの巡礼団も、この謁見に参加していたようです。
死者のために祈るとともに、
永遠の命の約束についての信仰を新たにするよう祈る
教皇ベネディクト16世は今日2011年11月2日の一般謁見演説において、死者の日について焦点を当てた黙想を行いました。一般謁見の終わりに、教皇様は3日(木)~4日(金)にかけてフランス・カンヌで開催される20ヶ国の地域首脳会議(G20サミット)の成功を願われました。
以下は教皇様が英語でなさった霊的講話です。
兄弟姉妹の皆様、
諸聖人の祭日に続く今日、教会は世を去った人びとのために祈るように招いています。しばしば墓参が行われるこの年ごとの記念日は、死の神秘について深く考える機会であり、キリストの復活によって保証されている永遠の命の約束に対する信仰を新たにする機会でもあります。
人間にとって、死を恐れるのは自然なことです。見た目には命が終わってしまうことに嫌悪感を抱きます。死への恐れは、大いなる希望、永遠への希望によって軽減すると、信仰は教えてくれます。この希望は私たちの命に完全な意味を与えてくれるものです。
愛である神は、御子の死と復活をとして永遠の命の約束を与えて下さいました。キリストによって、死はもはや虚無の深淵ではなくなりました。そうではなく、むしろ終わりなき命へいたる小道となったのです。キリストは復活であり命です。彼を信じる者は決して死ぬことがありません。
日曜日ごとに、信仰宣言の中で、私たちはこの神秘について信仰を再確認しています。死者を思い起こしながら、彼らと聖徒の交わり(諸聖人の通功)のうちに一致しつつ、信仰が、より親しくキリストに従い、希望の未来を築くためにこの世で働こうと、私たちを奮い立たせて下さいますように。
ローマの教皇庁立北米大学の神学教育研究所( Institute for Continuing Theological Education )にアメリカから来ている司祭たちを大いに歓迎します。
また、日本は東京の聖パウロ学園高等学校の巡礼団にも挨拶を送ります。
今日の謁見に参加している英語を話す巡礼者たちの上に、特にアイルランド、デンマーク、ノルウェー、日本、アメリカの人びとの上に、喜びと平和の神の祝福がありますように!