ベネディクト16世、ヨハネ・パウロ2世を語る

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名誉教皇ベネディクト16世がインタビューに応じ、列聖が近づく教皇ヨハネ・パウロ2世について述べられました。この貴重なインタビューは、スペインの新聞「La Razon」に2014年4月20日付で掲載されたものです。

ベネディクト16世は、ヨハネ・パウロ2世の下で、主に教理省長官として仕えられました。

以下はそのインタビューからの抜粋です。

 

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ヨハネ・パウロ2世とベネディクト16世

名誉教皇ベネディクト16世は、ヨハネ・パウロ2世との親しい友情を思い起こして、「ご存命中から、教皇ヨハネ・パウロ2世が聖人だと分かっていました」「その聖性と深い精神性は、既にご存命中から明らかでした」、と述べられました。

共に働いていて、ヨハネ・パウロ2世が聖人であるということはより明確になりました。

「当然のことながら、彼と神との深いつながり、主との一致への沈潜を何よりも考慮する必要があります。」

本当に困難な時代に、その役目を勇気を持って引き受けられました。

「ヨハネ・パウロ2世は、称賛を求めることもありませんでしたし、自分の決定を周りがどのように受け止めているか心配することもありませんでした。自分の信仰と信念に基づいて行動し、非難されることを厭いませんでした。私の見解では、真理に対する勇気が、聖性の主要な尺度であると思います。まず神との関わりのおいて考えることで、彼が確かな司牧的決断を下せることを理解できました。」

「ヨハネ・パウロ2世は、公的にも私的にも、常に友情と愛情を示されました。」

彼が著した回勅のうち、特に重要なものは『人間のあがない主』『救い主の使命』『真理の輝き』です。

『人間のあがない主』は、キリスト教の信仰との個人的な統合を説いています。『救い主の使命』では、教会内の対話と宣教の使命のつながりについて説かれています。『真理の輝き』は、今日まで続く道徳に関する問題を扱っています。

また、『信仰と理性』も、キリスト教信仰と哲学との関係について新たな知見を提示した、素晴らしいものでした。

最後に『いのちの福音』について触れる必要があるでしょう。ここに書かれているのは、ヨハネ・パウロ2世の教皇職を貫く最も基本的なテーマ、受精の瞬間から人間の命には類ない尊厳があるのだ、というものです。」

ヨハネ・パウロ2世の精神性は、祈りの熱心さによく表れています。それは明らかにミサからくるものでした。」

「また、私たちは皆、彼が神の母に深い愛を抱いていることにも気づいていました。すべてを聖母マリアに捧げることは、聖母と共に、完全に主のために行うということを意味していました。まさに聖母マリアのように、自分のためではなく主のために生きたのです。ですから、聖母から、聖母と共に完全で迅速にキリストに奉献することを学ばれました。」

「ヨハネ・パウロ2世についての記憶は、感謝で満ちています。彼を真似することは、したくてもできませんし、真似すべきではないでしょう。しかし、その遺産、業を継承しようとすることが、私ができる最善のことでした。」

 

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