パパ様の紋章とモットー、着座式ミサについて

サン・ピエトロ大聖堂と聖ペトロ2013年3月19日(火・聖ヨセフの祭日)、いよいよ教皇フランシスコの着座式ミサが行われます。イタリア時間午前9時半、日本時間午後5時半。
時間の都合がつく方は、その時間にバチカンの情報ポータルサイト NEWS.VA をご覧になると、生中継を意味する「LIVE」の文字と、「スタートボタン」の右向き三角の表示が出ている予定です。右向き三角をクリックすると生中継を見られます。
約2時間が予定されています。

着座式に先立って、昨日18日に教皇庁広報官ロンバルディ神父の会見があり、教皇紋章とモットーが発表されました。また、着座式の手順についても説明がありました。

教皇紋章モットー
パパ様は、司教時代からの紋章とモットーを引き続き使われることになさいました。

  • 紋章
    盾に、「イエズス会の紋章」、聖母を表す「星」、聖ヨセフのシンボルである「甘松(ナルド)の花」が配されています。
    聖母と聖ヨセフへの特別な信心を表したいと望まれて、そのようになりました。
  • モットー
    紋章の下に書かれているのがモットー、「miserando atque eligendo」(憐れみ、そして選ばれた)です。
    8世紀の著作家で教会博士の聖ベダ・ウェネラビリスの「マタイの召命」についての解説がベースになっています。聖ベダは「マタイの召命」を『イエスは徴税人(マタイ)を見つめ、「憐れみ、そして選ばれ」、私についてきなさいと言った』と解説しました。
    パパ様は17歳の時、聖マタイの祝日に、心のうちに神の憐れみ・いつくしみを深く体験され、司祭職への召命を感じました。そこで、司教叙階に当たりこの言葉をモットーとして選んでおられました。教皇職を行うに当たっても、このモットーを引き続き使われます。
漁夫の指輪

教皇を表す「漁夫の指輪」は、銀と金でできています。いくつかの候補からパパ様が選ばれました。
これは彫刻家エンリコ・マンフリーニによって作られたものです。もともと、教皇パウロ6世の秘書だったマッキ大司教の持ち物でした。それを受け継いだマルナーティ師が、教皇庁司教省名誉長官のレ枢機卿を通じて、パパ様に提案していたものです。

着座式ミサ
パパ様は(イタリア時間)8:45~8:50にゲストハウス「ドムス・サンクタエ・マルタエ」を出られ、パパモービレでサン・ピエトロ広場に姿を見せた後、サン・ピエトロ大聖堂に入堂されます。

入堂に際して、銀のトランペットが「あなたはペトロ」と奏でます。

まずは、主祭壇下にある聖ペトロの墓の傍らで「パリウム」「漁夫の指輪」「聖書」を受け取ります。

その後、祭壇に戻られる際に、『Christus Vincit クリストゥス・ヴィンチト』(カトリック聖歌集625)が歌われ、ミサが始まります。

福音朗読は、ギリシア語で行われます。

パパ様のお説教はイタリア語です。原稿通りではなく、即興でのお話も挟まれるものと思われます。

奉納の歌は「Tu es pastor ovium」(あなたは羊飼いである)という歌です。

閉祭の歌は『Salve Regina サルヴェ・レジナ』(カトリック聖歌集543)と、『Te Deum テ・デウム』(カトリック聖歌集12)です。

英訳付き式次第 PDF (PDF 4MB)が公表されています。

アルゼンチン育ちの神父様から
アルゼンチン育ちの神父様に、今回アルゼンチンから教皇様が生まれたことについて感想を伺ったところ、次のようなコメントをいただきましたので、ご紹介致します。

「神に感謝!! 嬉しいです!! この出来事は預言的なしるではないかと思います。
南米(アルゼンチン)の霊的な風(賜物)が世界に広がって行くのではないか……同じ国の者として共通のものがあると思うと嬉しいです。すごく身近に感じます。
直接会ったことはありませんが、今のアルゼンチン政治との難しさに福音的に立ち向かっていることは知っています。
今教会、世界が必要とした教皇でしょう。
感謝と祈りのうちに。」

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