世の救いのために失明を捧げたシスターたち


愛徳宣教の小さな姉妹会アメリカには盲目ながら司祭として司牧活動に当たっている方もおられますが、修道者すべてが盲目の修道院はとても珍しいのではないでしょうか。そんな南米チリの修道女会をご紹介したいと思います。

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2017年8月15日に、「愛徳の小さな宣教修道女会」(LMSC/ドン・オリオーネの聖体姉妹会)は創立90周年を迎えました。修道女会は、現在、イタリア、スペイン、フィリピン、ケニア、アルゼンチン、ブラジル、チリで活動しています。
そのチリ支部は、世の救いのために、あるとても特別な方法で奉仕しています。それは「失明」です。

聖アロイジオ・オリオーネ神父(サレジオ会)は、チリ支部を作るにあたり
「この信仰共同体の新たな支部を、聖なるおとめマリアの玉座のみ前の花としてお捧げしようと思います。シスターはその祝福された手で、ご聖体のうちにおられるイエスに自らを捧げるのです」
と述べました。
現在3名いるシスター方の修道服は、白い服に赤いスカプラリオ、胸元に聖体の刺繍という独特ものです。

チリ支部の使命は「まだ真理を知らない人が世の光である神を見出すためにその失明」を神に捧げるということです。

シスター方は、「永久聖体礼拝」奉仕により、「LMSCの使徒的事業会」と「神の摂理の隠修士会」という聖アロイジオ・オリオーネ神父が設立した2つの修道会を支援しています。
また各曜日を特別な意向で捧げています。(月)病者のため。(火)若者のため。(水)平和のため。(木)召命のため。(金)高齢者のため。(土)子供たちのため。(日)家庭のため。

チリ支部の一人、シスター・マリア・ルス・オヘダは、子供時代の事故により視力に重度の障害を負い、30歳を前に完全に失明しました。

シスター・マリア・ルスは言います。
「ときどき私は神様にこの修道会には入れたことを個人的に感謝を捧げています。ご聖体のみ前で、私は主によくこう言います。『あなたが霊魂を救うのをお助けするよう定められたのですね。とても幸せです。』」
「毎日祈りと礼拝の中で人の貧しさや苦しみ、そして悲しみを主にお捧げしています。」
「もしかすると要求しすぎのように思えるかもしれません。でも主が私を天に召された時には、主が霊魂を救われるのを助けたということを主にプレゼントするつもりです。」

Facebookのアカウントに寄せられる信徒からの数多くの意向をご聖体のみ前に捧げたいと、シスターたちはコンピュータの授業を受け、今も多くの人びとのために祈り続けています。

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観想修道会を始め、祈りをもって世界を縁の下から支えて下さっているすべての方がたに感謝を新たにしたいと思います。

= 参考記事 =
・ These nuns offer their blindness for the salvation of the world [CNA]

 


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