
picture: 大聖ヤコブ(シモーネ・マルティーニ画)
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使徒聖ヤコブ(?-42?)
12使徒の一人。ゼベダイの子のヤコブ、大聖ヤコブと呼ばれる。使徒聖ヨハネ福音記者の兄弟。
パレスチナ王ヘロデ・アグリッパの迫害の際に捕えられ、斬首された。
9世紀にスペインでその墓が奇跡的に発見されたとされ、その地、サンティアゴ・デ・コンポステーラは、キリスト教の最も重要な巡礼地の一つとなっている。
ある伝説によると、大聖ヤコブがスペインで宣教していた時のこと。
サラゴサの近くのエブロ川の岸辺で、天使を連れた聖母マリアが大理石の円柱の上に出現されたという。信者が増えないと悩んでいた大聖ヤコブに、聖母はこれから多くの信者が生まれ、その信仰はこの柱のように強固なものとなると励まされました。そして、柱とご自身の彫像を与え、信じる者たちに祝福を与え続けることを約束されたのだった。
「人の子が、仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのと同じように。」(マタイ20・28)
謙虚に、飾り気なく伝えられる真摯な言葉。
そこに込められている贖いの神秘と恵みに、感謝致します。