ルルド72件目の奇跡的治癒の恵みに与った女性の証言

ルルドの聖母去る2025年4月16日(聖ベルナデッタ・スビルーの記念日[任意])にルルドで承認された72件目の奇跡的治癒について、既に「72件目のルルド公式の奇跡的治癒が承認される」としてお知らせしましたが、この恵みを受けたイタリア人のアントニア・ラコさんが、7月25日にルルドで記者会見を行いました。

ルルドで4月16日に承認されたこの奇跡的治癒は、単に医学的に癒されたということだけでなく、教会法、そして司牧研究の末に認められたのだと説明がなされました。そして、アントニア・ラコさん自身が、この癒しの恵みの詳細を語りました。
これまで『沐浴場で水に浸かった瞬間に「これまで感じたことのない幸福感」に包まれ、癒されたと感じましたが、自宅に帰るまでは沈黙を守りました。』としか語られてこなかった彼女の物語を聞きましょう。

2004年から病気に苦しみ、2006年に難病の原発性側索硬化症と診断されたアントニア・ラコさんは、2009年にルルド巡礼に参加しました。
子供のころから憧れていたルルドでしたが、その時には病気のために物を飲み込むことも、息をすることさえも難しい病状にありました。それでも夫君とイタリア巡礼協会「ウニタルシ」の支えを得て、巡礼旅行に出たのでした。

沐浴場で、アントニアはルルドのボランティアたちと共に祈りました。
その時、美しい若い女性の声が『恐れないで!』と3度呼びかけるのを聞いたのです。
あふれ出る涙と共に、願いが叶うように祈りました。
そして、ルルドの水に浸かると足は鋭く痛み、まるで足を失ったかのようでした。

しかし、この出来事は胸の奥にしまったまま、帰途につきました。
家のリビングに着いた時、再び女性の声がしました。『彼(夫)に告げて! 彼を呼んで下さい!』
アントニアは声に従い、台所に入ってきた夫に声を掛けました。「何か起きたわ!」と。
その瞬間、彼女は何年ぶりかで、何の支えもなしに、車椅子から立ち上がったのでした。

癒された……二人は抱き合い、涙を流しました。

現在アントニアは、ルルドの病院騎士団に所属し、かつて自分が受けたのと同じ優しい思いやりをもって、巡礼者たちを助ける介助ボランティアとして働いています。

= 参考記事 =
‘A voice told me not to be afraid’: The story of Lourdes’ 72nd recognized miracle [CNA]

= 関連記事 =
70件目のルルド公式の奇跡的治癒について (2025/02/01)
2024年12月8日に公認されたルルドでの『71件目』の奇跡的治癒について (2025/02/12)
72件目のルルド公式の奇跡的治癒が承認される (2025/04/17)

= 関連聖品(いつくしみセンターWEBショップより) =

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA