インドでの聖体の奇跡、真正のものと承認される

インド・ケララ州で起きた「聖体の奇跡」を、バチカンが「真正の奇跡」として認定しました。

この知らせは、2025年5月9日に、駐インド教皇大使レオポルド・ジレッリ大司教から、現地ケララ州タラセリー(テリチェリー)のジョセフ・パンプラニー大司教に伝えられたものです。

その奇跡が起きたのは、2013年11月15日。
ケララ州カンヌール地区にある「ビラカンヌールの王たるキリスト カトリック教会(Christ The King Syro Malabar Catholic Church Vilakkannur)」での朝ミサの最中でした。
当時の教区司祭トーマス・パティカル神父は、次のように説明しています。

ミサの途中、聖変化後の栄唱「キリストによって、キリストと共に、キリストのうちに……」と唱えていた時でした。
手にしているホスチアに斑点があることに気づいたのです。そこで、そのホスチアをよけておき、ご聖櫃にあった別のホスチアを使ってミサを続けました。
よけておいたホスチアの斑点はどんどん広がり、明るくなり、そして、男性の顔が浮かび上がったのです。
ミサ後、そのホスチアを聖具係に見せると「イエス様の顔では」と言われました。私はホスチアを聖体顕示台に入れたのち、当時の教区司教ジョージ・ヴァリアマタム大司教の指示に従ってご聖櫃に収めました。
ホスチアには光り輝く顔がはっきりと表れていました。

この奇跡のうわさはすぐに広まり、数千人の信者が詰めかけました。
司祭は、この出来事を通じて人々のご聖体への信仰がより深まるようにと願っています。

奇跡のホスチアは11月18日に大司教区に移管されたのち、調査のため教皇大使を介してバチカンに送られました。
神学的、医学的、科学的な調査が行われ、その結果、バチカンはこの現象が「奇跡」であると認めたのです。

= 参考記事 =
Vatican recognizes Eucharistic miracle in Kerala church [matters india]

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