シスター・ルシア帰天から20年

ファティマでのシスター・ルシアと教皇パウロ6世(1967年5月13日)

photo: ファティマでのシスター・ルシアと教皇パウロ6世(1967年5月13日)

今日2025年2月13日で、ファティマの3人の牧童の一人、シスター・ルシアの帰天から20年を迎えます。

1917年5月13日~10月13日までの聖母出現時、ルシアは10歳の少女でした。
聖母は2回目のご出現の際ルシアに「私はジャシンタとフランシスコをまもなく連れて行くでしょう。しかし、あなたはそれよりも少し長く地上に留まらなければなりません。イエスは人びとに私を知らせ、愛させるために、あなたを使うことを望んでおられます。」と言われました。その言葉通り、2005年に97歳で帰天するまで、ルシアはこの地上に留まらなければなりませんでした。

2008年2月13日、教皇ベネディクト16世はルシアの列福列聖調査開始を特別に許可しました。通常必要とされる帰天後5年の猶予が免除されたのは、教皇ヨハネ・パウロ2世、マザー・テレサに次いで、3人目のことでした。
これを受け、2008年4月30日、ポルトガル・コインブラ司教はシスター・ルシアの列福列聖調査を開始しました。
しかしながら、ルシアが長寿だったため、その調査は完了まで9年もかかりました。1万5000通を超える手紙、証言、その他の文書が収集され、著作の精査と60名の証人から証言を取るために、30名が調査にかかりきりになったといいます。

2023年6月22日、シスター・ルシアはその英雄的徳が認められ、「尊者(そんじゃ)」の位に挙げられました。

《シスター・ルシアの言葉より》

ロザリオについて

  1. 「恋人同士が一緒にいるとき、何度も何度も『愛してる』と言い合います。ロザリオの祈りが単調だと思う人に欠けているのは、愛です。愛を込めて行わないなら、そこに価値はありません。」
  2. 「この現代において、至聖なるおとめマリアは、ロザリオの祈りに新たな力を与えられました。その結果、どんなに難しい問題でも、世俗的なものも、特に精神的なものも、私たち一人ひとりの生活や家族の中において、ロザリオの祈りで解決できない問題はありません。
    どんなに困難な問題でも、ロザリオの祈りで解決できないものはないと私は断言します。」
  3. 「誰もが祈りを必要としています。ですから、神は私たちに毎日ロザリオを祈るよう求めておられるのです。これは教会でご聖体の前で行うことも、家で行うこともできます。家族と一緒に祈ることも、一人で祈ることもできます。旅行中や静かな野原を歩いているときでも祈ることができます。母親は、赤ちゃんを揺りかごで寝かしつけながら、または家事をしながらロザリオを唱えることができます。
    私たちの1日は24時間ありますが、そのうちの15分を霊的生活のために、神との親しい対話のために使うことは、それほど大変なことではありません。」

日々の犠牲について

  1. 「日常生活の中で求められるあらゆる犠牲を受け入れることは、私たちを浄化し、神との出会いを通じて超自然的なレベルに引き上げてくれる、緩やかな殉教のようなものです。これは、私たちの内における至聖なる三位一体の臨在の雰囲気の中で行われます。
    ここには比類のない精神的な豊かさがあります。」

ファティマのメッセージについて

  1. 「地獄は現実に存在します。それは超自然的な炎であり、物理的なものではありません。木や炭を燃やす火とは比べられません。主も地獄について話しておられますし、聖書にも書かれています。地獄について説教をし続けて下さい。
    神は誰も地獄に送ることはありません。神は人間に選ぶ自由を与え、その自由を尊重しておられるのです。」
  2. 「皆、主が示された道を喜びをもって忠実に歩みましょう。そうです、神が私たちを救いの道へと導くために、この差し迫った呼びかけをいつくしみによって私たちに送られたのは、愛のゆえなのですから。」

世の終わりについて

  1. 「主とサタンとの最後の戦いは、結婚と家庭をめぐって行われます。結婚と家庭の聖性のために働く者は、常にあらゆる方法で挑まれ、反対されるでしょうが、恐れてはなりません。
    聖母はもう既にサタンの頭を砕いておられるのですから。」

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