picture: 聖カリスト1世教皇殉教者(L.Tripepi『ローマ教皇の肖像と伝記』[1879]の石版画より)
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聖カリスト1世教皇殉教者(?-222)イタリア生まれ。
元は奴隷だったと伝えられる。預かっていた主人の金を無くしたため、怖くなって逃げたが捕らえられた。
その際、キリスト教徒だったことから刑が厳しくされ、鉱山送りとなった。その後皇后マルチアの執り成しで解放され、自由の身となる。
教皇ゼフィリノの下で働いて助祭となり、その後継者となった。三位は一体ではないとする異端に反対した。
井戸に投げ込まれて殉教したと伝えられる。
「だから、しっかりしなさい。奴隷の軛に二度とつながれてはなりません。」(ガラテヤ5・1)何度失敗しても、何度同じ過ちを繰り返したとしても、顔を上げ、もう一度自らの意志で、光の道を歩み始められますように。