picture: ケンティの聖ヨハネの奇跡(タデウシュ・クンツェ画)
(1464年6月、クラクフの広場で水差しを落として割ってしまった少女がいました。彼女は罰せられる怖くなり泣いてしまいました。そこに通りかかった神父は、彼女を慰めて、水差しの破片を一緒に拾いながら祈りました。すると、割れた水差しが元に戻ったばかりか、入っていた水が、甘くて濃厚なミルクに変わったのでした)
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ケンティの聖ヨハネ司祭(1390-1473)ポーランド生まれ。
叙階後、大学で長らく教鞭を執ったのち、教区司祭となる。高徳の優れた教師として敬われ、またよく隣人愛の模範を示した。
「聞いた人々は皆これを心に留め、『いったい、この子はどんな人になるのだろうか』と言った。」(ルカ1・66)
その後日々の暮らしの中で、人々はそう言ったことを忘れていったでしょう。
しかし神様はひとたび始めた救いの御業を決して止めることはありません。今に至るまで。