【ご報告3・終】「聖母と共に過ごす祈りの夜」インターナショナル・ロザリオの意向と証し


記念ハンカチ2013年10月12日から13日にかけて行われた「聖母と共に過ごす祈りの夜」では、世界10ヶ所の聖母巡礼地を衛星中継でつないで、ロザリオが祈られました。

(全体の流れや感想については、こちらの記事をご覧下さい >> 【ご報告1】「聖母と共に過ごす祈りの夜」(秋田・聖体奉仕会)に参加してきました

当日、秋田・聖体奉仕会にて配布されたミサレットと、参加されたラウル神父様が同時通訳して下さった内容を元に、このロザリオにおける「意向」と、各玄義の途中で分かち合われた「証し」(信仰の分かち合い)をご紹介致します。
(聞き取れなかった部分、聞き逃した部分等ありますので、完訳ではありません)

また、ロザリオ「喜びの玄義」の1連を前半・後半に分けて各聖母巡礼地(参考: 『聖母と共に過ごす祈りの夜』参加10か所の「聖母巡礼地」発表!)で、分担して祈りましたので、その分担も合わせて記します。

※ 写真は、今回の祈りの夜のために作られた「記念ハンカチ」です。(クリックすると拡大表示されます)

◆ 全体の意向
「この1環を通して、教皇フランシスコ、全世界の教会そして天国の天使と聖人とに心を合わせ、聖母の汚れなき御心を通して私たちの願いを神に捧げましょう。」
◆ 喜びの玄義第1玄義
 意向
「聖母のように神に従うことができますように。
偽りの自由から脱し、信仰は飾りではなく、私たちに真の自由を与えるものとして身につけ、福音の光の中でイエスと共に生きることができますように。
命がその存在の始まりから終わりまで大切にされますように。」
 担当教会
前半: イスラエル・ナザレ 受胎告知聖堂
後半: フランス・ルルド ルルドの聖母聖堂
 証し
フランス人男性
「洗礼を受けていなかったのですが、1984年に、病気になった妻をルルドに連れて行きました。そこで生まれて初めてミサに与ったのです。その後妻は癒され、私は洗礼を受けました。後日メジュゴリエにも行ってきました。」
第2玄義
 意向
「さまざまな対立、国際テロ、戦争などの危機に瀕する私たち人類が、自分の殻を打ち破り、他者との違いを乗り越え、平和を築くことができますように。
互いに赦し合い、他者を、そしてすべての被造物を大切に共に歩んでいくことができますように。」
 担当教会
前半: インド・ヴァイランカニ 健康の聖母聖堂
後半: ポーランド・チェンストホヴァ 黒いマドンナ聖堂
 証し
俳優ピエトロ・サブッビ
「メル・ギブソン監督の映画『パッション』に、バラバ役として出演しました。配役に当たり、それまでの人生で苦しいことばかりだった自分の怒りや憎しみに満ちた顔がいい、と言われたのです。そして、撮影までキリスト役の人は見ないように言われました。
撮影中、あるシーンでイエス役の人の顔を見ました。その時心の中に『もしかしたらキリストがこの役者の中に入っているかも』と考えたのです。
映画を終えてから、イエスを見た時の自分の顔についてよく聞かれます。でも自分では意識していないので、どうしてそのような表情をしたのか分かりません。
その後、心の中にあった怒りの態度が、ある司祭との話の中で少しずつ変わり始めました。教皇ベネディクト16世の回勅に『イエスが人を通して語られる』とあります。イエスが人を通して、私の心を見通されたのです。
私は教会に通い始めました。心の怒りが消え、祈れるようになったのです。最近は聖霊への祈りをはじめました。今の私には2つの役割があると感じています。1つはこうして信仰を証しすると。もう1つは仕事を通して、信仰を証しすることです。これはとても大きな喜びになっています。」
第3玄義
 意向
「神中心の生活を送り、この世の宝を追い求めるのではなく、貧しい人、牢獄にいる人、病人、弱い立場にある人びとを抱く心を私たちに与えて下さい。教会がこれまで以上に真の家族となりますように。助けを必要とする困っている人びとを急いでお救い下さい。」
 担当教会
前半: ケニア・ナイロビ キリスト信者の助けなる聖母教会
後半: ベルギー・バヌー 貧しい人の助けなる聖母教会
 証し
ルワンダからイタリアに移住した女性
「内戦が始まる前は、ツチ族・フツ族の別なく、皆平和に暮らしていました。
内戦になった時、私は大学に勤めていたのですが、その同僚が『あなたは(殺害対象)リストに載っているから逃げるように』と言ってくれたのです。同僚の中には殺された人がいます。家では私の家族が殺されていました。私は物陰に身を隠して助かりました。
平和が戻ったとは言われますが、苦しい日々が続きました。2002年、イタリアに移住しました。その後結婚し、今は子供が3人います。
今はボランティアとして、アフリカのため、イタリアへの移民ランペドューサ島で移民や難民のために働いています。残りの人生を、人を救うために救いたいと思っているからです。
私たちの助けは神。私たちは『神の子』という一つの民族として生きるべきだと感じています。
年に1回?に巡礼しています。マリア様は平和と命の尊さを語って下さっています。」
第4玄義
 意向
「世界中で信仰のために迫害を受けているすべての人びとを助けて下さい。彼らに勇気と力をお与え下さい。私たちが大きな試練にある兄弟たちに無関心でいることがありませんように。また、暴力・迫害の加害者たちに、回心のお恵みが与えられますように。」
 担当教会
前半: 日本・秋田 秋田の聖母 聖体奉仕会聖堂
後半: アメリカ・ワシントンD.C. 汚れなき御宿り聖堂
 証し
シリア人男性
「私は医者で、結婚して、子供が3人います。
これまでシリアで300人以上の人たちを病院に運んで治療してきました。一人の若い女性は、怪我をしてひどい出血をしているイスラム教徒でした。私たちは宗教に関係なく治療していました。病院には大勢の医者がいましたが、24時間働き続けても、次から次に患者が来て、間に合わない状態でした。
他の宗教の子供の誕生にも立ち会いました。その中で1人の子供は、生まれてすぐ親が姿を消してしまったため、自分の家に迎え入れました。両親は1ヶ月後にようやくやってきました。
ある時300人のイスラム教徒がキリスト教会に逃げ込んできました。とても危険な状況でしたが、この300人は『神の子』として来たと感じました。
シリア人の平和のため求められていた体験だったのだと思います。いまだイスラム教徒もキリスト教徒も一緒に苦しんでいます。
これまでの経験から、希望を持って人生を生きるようになりました。」
第5玄義
 意向
「罪の闇にいる私たちと世界中の人びと、特に主のいつくしみを最も必要とする人を救って下さい。すべての司祭を支えて下さい。私たちは司祭がたに感謝します。そして教皇フランシスコに感謝します。教皇様を支え、教皇様のすべての祈りをお聞き入れ下さい。」
 担当教会
前半: アルゼンチン・ブエノスアイレス ルハンの聖母聖堂
後半: ブラジル・アパレシーダ アパレシーダの聖堂
 証し
イタリア人女性・ルルドで今年2013年7月に認められたばかりの奇跡に与った女性。マリアの奇跡が体だけでなく、信仰の道の奇跡であることを語ってくれます。
「34才の時に病気になって、そのためで家族も崩壊してしまいました。医者は医学的に何もできないと言いました。そこで、死の準備を始めたのです。
夫は私の病気を受け入れられず、私の余命が1ヶ月だということも認められませんでした。私の心は死ぬ前に周りの人びととの愛を求めていましたが、夫からは得られませんでした。病気の結果として、人からではなく、神からの愛を感じました。聖母には、自分にはどうにもできないので助けて欲しいと願っていました。マリア様に1つの恵み、死ぬ前に夫と少なくとも1日喜びの時を過ごさせて欲しいと望んでいました。1989年5月、突然夫がルルドに行こうと言ってくれました。これこそ聖母の奇跡の恵みだと思い、この巡礼で死んでもいいと思って出かけました。ルルドが夫と聖母の出会いの場となりました。
午後2時半でした。沐浴場で、大きな痛みを感じました。痛くて服を自分で脱げないほどでした。周りの人の手で服が脱がされるのは、慰めでした。助ける手がある。自分では何もできないのですから。水に入った時、かゆみを感じました。
3つのことを願いました。
御父に、父である神の存在を信じていました。御旨なら、命を取り戻して欲しいと願いました。
イエスに、子供の時からイエスの愛を感じた体験があり、苦しみの中で生きると感じて、私の十字架が実を結ぶと感じさせるよう求めました。
それから、イエスに向かって、夫の過ちを赦せるように、彼の心にある憎しみを聖母に捧げ、彼が彼自身のことを赦すように願いました。私はもう許していますから、と。
水から上がると、彼は自分自身を赦せたと話してくれました。彼自身も回心したのです。奇跡はその瞬間、彼が心の中で自分を許せた時に、神から授かりました。すべての人が生き返ることができます。心の中で、罪の赦し、肉体的な癒しをによって、新しい人として生き返って、ルルドから帰るのです。
私の病気の癒しは目に見える形で現れました。医者に行かなくても自分で分かりました。今や自分で歩ける普通の生活に戻れました。
奇跡の後、自由を強く感じ、これからキリストと共に歩むしかないと感じました。」

 

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2 件のコメント on “【ご報告3・終】「聖母と共に過ごす祈りの夜」インターナショナル・ロザリオの意向と証し

  1. 仲谷幸一 nakayachi kouichi

    ルルドの出来事を聞きながら、1999年に巡礼に行き現実を眼のあたりに感じながら読みました。神に感謝。

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