主イエスは、聖ファウスティナに、神のいつくしみの主日に備えてノヴェナを行なうように言われました。(もちろん、神のいつくしみの主日の前以外の時でも、祈ることができます)
『聖ファウスティナの生涯』(p.67)より、ご紹介致します。
前編 後編
『この9日間に、あなたが私のいつくしみの泉に人びとの魂を連れてくることを求める。
この魂が、人生の苦難の時、特に臨終の時に必要としている力と安らぎ、そしてあらゆる恵みを汲むために。一日ごとに、私の示す霊魂のグループを私の心に連れてきて、その人たちをこのいつくしみの海に浸しなさい。私は、このすべての魂を私の父の家に導き入れる。
あなたは、この世においても、または来るべき世においてもこれを行いなさい。私のいつくしみの泉に導き入れる魂の願いごとを拒むものは何もない。あなたは毎日、この霊魂のための恵みを私の辛い受難によって、私の父に願いなさい』(日記1209)
【第5日】
『今日、離れた兄弟たちの霊魂を私のもとに連れてきて、私のいつくしみの海に浸しなさい。
辛い受難の時、彼らは私の体と心、すなわち、私の教会を引き裂いていた。彼らが教会との一致に戻る際に、私の傷は癒される。このように、彼らが私の受難を和らげる』
いつくしみ深いイエスよ、あなたは善そのものであり、求める人びとに光を拒まれません。離れた兄弟たちの霊魂をあなたの憐れみ深いみ心に受け入れ、彼らをあなたの光によって教会との一致へと引き寄せて下さい。
彼らが、あなたの憐れみ深いみ心にいつも留まり、あなたのいつくしみの寛大さを褒め称えることができるようにして下さい。
永遠の父よ、私たちの離れた兄弟たち、特に自分の誤りの中に頑なに留まって、あなたの賜物を無駄に使い、あなたの恵みを悪用した兄弟たちの霊魂を、いつくしみ深い眼差しで顧みて下さい。
彼らの誤りではなく、彼らのために辛い受難を受けた御子の愛を顧みて下さい。彼らも、イエスの憐れみ深いみ心の中にいるからです。
彼らも、あなたの偉大ないつくしみをとこしえに褒め称えることができるようにして下さい。アーメン。
* 神のいつくしみのチャプレットを祈ります。
【第6日】
『今日、柔和で謙遜な人びとや幼子の霊魂を私のもとに連れてきて、私のいつくしみに浸しなさい。
彼らは、私の心に最もよく似ている。彼らは、最も辛い受難において、私を励ました。私は、私の祭壇のもとで祈る地上の天使として彼らを見た。彼らの上に、大河のように豊かに恵みを注いでいる。
ただ謙遜な人だけが、私の恵みを受け入れることができる。謙遜な人に私の信頼を置く』
いつくしみ深いイエスよ、あなたは「私は柔和で謙遜な者だから、私に学びなさい」と言われました。柔和で謙遜な人びとや幼子の霊魂をあなたの憐れみ深いみ心に受け入れて下さい。
彼らは、天国全体を魅了し、天のおん父が特別に好まれる者です。彼らは、神の玉座の前のすばらしい香りの花束のように、神ご自身をその香りで楽しませています。
彼らは、あなたの憐れみ深いみ心に永久に留まり、愛といつくしみの賛歌をとこしえに歌っています。
永遠の父よ、憐れみ深いイエスのみ心に留まっている柔和で謙遜な人びとや幼子を、いつくしみ深い眼差しで顧みて下さい。彼らは、あなたの御子に最もよく似ています。
彼らの香りは、この地上から立ち昇り、あなたの玉座にまで届いています。すべての善といつくしみの父よ、彼らへのあなたの愛と彼らがあなたに与える喜びによって、お願いいたします。
すべての人びとが共にあなたのいつくしみに、賛美の歌をとこしえに歌いますように、一人ひとりを祝福して下さい。アーメン。
* 神のいつくしみのチャプレットを祈ります。
【第7日】
『今日、私のいつくしみを特別に礼拝し、褒め称える人びとを私のもとに連れてきて、私のいつくしみに浸しなさい。
彼らは、私の受難のために自分の心を深く痛めており、私の心を最も深く理解した。彼らは、私の憐れみ深い心の生きた写しである。来世において、彼らは特別な光で輝き、誰一人として地獄に落ちることはない。
臨終の時に、彼ら一人ひとりを私は特別に守る』
いつくしみ深いイエスよ、あなたの心は愛そのものです。
あなたのいつくしみの偉大さを特別に礼拝し、褒め称える人びとをあなたの憐れみ深いみ心に受け入れて下さい。彼らは、神ご自身の力によって勇気づけられています。彼らは、あらゆる苦難や逆境においても、あなたのいつくしみに信頼して、前進します。彼らは、あなたと一致して、全人類の重荷を背負っています。
臨終の時に、彼らは裁かれることなく、あなたのいつくしみで包まれます。
永遠の父よ、あなたの最も偉大な特性である、はかり知れないいつくしみを崇め、褒め称える人びとをいつくしみ深い眼差しで顧みて下さい。
イエスの憐れみ深いみ心に留まっている彼らは、生きた福音であり、彼らの手はいつくしみの行いで満ちあふれ、喜びに満たされた心はいと高き方にいつくしみの歌を歌っています。神よ、彼らがあなたに置く希望と信頼のために、彼らにいつくしみを注いで下さい。『私のはかり知れないいつくしみを礼拝する人を、生きている間に、また特に臨終の時に私自身が守る』というイエスの約束が彼らにおいて実現されますように。アーメン。」
* 神のいつくしみのチャプレットを祈ります。
【第8日】
『今日、煉獄の中に閉じ込められている霊魂を私のもとに連れてきて、私のいつくしみの深淵に浸しなさい。
私の血の泉は彼らの灼熱の苦しみを和らげる。私の正義に基づいて、その罪のつぐないを果たしている、すべての魂を私は大いに愛している。
あなたは、彼らの苦しみを除去することができる。私の教会の宝庫からすべての免償をとり、彼らのためにささげなさい。もしあなたが彼らの苦しみを理解したなら、絶え間なく彼らのために霊的な施しをささげ、私の正義に対する彼らの負債を支払っていくだろう』
憐れみ深いイエスよ、あなたは「いつくしみを望む」と言われました。
あなたに愛されても、あなたの正義に基づいて償いを果たさなければならない煉獄の霊魂を、あなたの憐れみ深いみ心に導き入れます。煉獄においても、あなたのいつくしみの力がほめたたえられるために、あなたのみ心から流れ出た血と水の泉が、煉獄の炎を消しますように。
永遠の父よ、イエスの憐れみ深いみ心に留まっている煉獄で苦しんでいる霊魂を、いつくしみ深い眼差しで顧みて下さい。あなたの御子、イエスの苦しいご受難によって、またイエスの至聖なるご霊魂に満ちた悲痛によってお願いいたします。
あなたの正義のもとにある霊魂にいつくしみを注いで下さい。いつも最愛の子、イエスの傷を通して彼らをご覧下さい。あなたの善と憐れみには限りがないと、私たちは信じています。アーメン。
* 神のいつくしみのチャプレットを祈ります。
【第9日】
『今日、なまぬるい霊魂を私のもとに連れてきて、私のいつくしみの深淵に浸しなさい。
彼らは私に最も苦しい傷を負わせている。ゲッセマネの園で、なまぬるい霊魂のために、私の魂は最も大きな嫌気を感じた。「父よ、み心なら、この杯を私から取りのけて下さい」と言ったのは、彼らのためであった。
彼らにとって、私のいつくしみに寄りすがる以外に、救いの希望はない』
憐れみ深いイエスよ、あなたは憐れみそのものです。
あなたの憐れみ深いみ心に、なまぬるい人びとを導き入れます。死体に等しいもので、あなたに嫌気を感じさせるこの凍っている霊魂が、あなたの純粋な愛の火の中で熱くなりますように。
憐れみ深いイエスよ、あなたのいつくしみの全能によって、彼らをあなたの愛の火の中に引き寄せ、聖なる愛で満たして下さい。あなたは、何でもおできになるからです。
永遠の父よ、イエスの憐れみ深いみ心に留まる、なまぬるい人びとをいつくしみ深い眼差しで顧みて下さい。
いつくしみの父よ、あなたの御子の辛いご受難によって、また十字架上の三時間のはげしい苦痛によって、お願いいたします。
彼らがあなたのいつくしみの深淵を褒め称えることができますように。アーメン。
* 神のいつくしみのチャプレットを祈ります。
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