福者カルロ・アクーティスの列聖日決まる

福者カルロ・アクーティス

福者カルロ・アクーティス

先に列聖決定がアナウンスされていた福者カルロ・アクーティス(Carlo Acutis)の列聖日が決まりました。

列聖式は2025年4月27日(日・神のいつくしみの主日)10:30、バチカンのサン・ピエトロ広場で行われます。
この日は、4月25日~27日にバチカンで行われる聖年行事「ティーンエイジャーの祝祭」(Jubilee of Teenagers)期間に当たります。1991年に生まれ、急性白血病により2006年に15歳で帰天したカルロくんにとって、とてもふさわしい日と言えますね。

これにより、カルロくんは、「ミレニアル世代初の聖人」となります。
ミレニアル世代は、1981年〜1990年代半ば頃までに生まれ、 Millennium(千年紀/ミレニアル)を迎える2000年以降に成人や社会人となった世代をいいます。

※ 『Acutisは「cu」にアクセントがあるので「アクーティス」と訳したほうが原語に近い発音になる』と聞きましたので、そのように表記しています。

ちなみに、カルロくんの列聖日発表と合わせて、福者ピエル・ジョルジョ・フラッサーティの列聖も発表されました。

福者ピエル・ジョルジョ・フラッサーティ

福者ピエル・ジョルジョ・フラッサーティ (Luciana Frassati / WikimediaCommons, Public Domain)

福者フラッサーティは、1901年4月6日生まれ。イタリア・トリノ出身の若き登山家でした。
ドミニコ会第3会に所属するとともに、聖ビンセンチオ・ア・パウロ協会で貧しい人や病人のために奉仕しました。
また同時に、イタリア山岳会の会員となりアルプス山系の山々に友人たちと登っていました。最後の登山となった山の写真に「Verso L’Alto」(高みへ)と記し、この言葉は、フラッサーティに感化されて奉仕活動に参加する人びとにとってのモットーにもなっています。
1925年7月4日、ポリオのため、24歳で帰天しました。おそらく看護していた病人から感染したのだろうとされています。
腐敗を免れた彼の遺体は、現在トリノ大聖堂に眠っています。

1990年に彼を列福した聖ヨハネ・パウロ2世教皇は、彼を「真福八端の人」と呼び、「神の神秘に完全に浸り、隣人への絶え間ない奉仕に完全に身を捧げた」と讃えています。

列聖式は、2025年7月28日~8月3日に予定されている聖年行事「青年の祝祭」(Jubilee of Youth)に行われる予定です。(列聖のための2つ目の奇跡認定がまだ発表されていないため、列聖日が確定はしていません)

☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆

こうした若い聖人たちの誕生は、私たちに勇気を与えてくれるものですね。
「聖人」とは “昔の偉い人” ではなく、私たちと同じ存在が、日常を生きる中で聖性を育んでいったのだということ、私たちもそのような生き方に召されていることを感じさせてくれるのではないでしょうか。

 

= 関連記事 =
若き福者カルロ・アクーティス、列聖へ (2024/05/24)

= 参考記事 =
教皇、若き福者アクティスとフラッサーティの列聖式を予告 (Vatican News)
Pope Francis announces 2025 canonizations for Carlo Acutis, Pier Giorgio Frassati (CNA)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です