教皇庁典礼秘跡省は、2020年3月30日付けの布告で、新型コロナウイルスのパンデミックの真っ只中で神にあわれみと力を送って下さるよう願う特別な「パンデミック時のミサ」を承認しました。
また聖金曜日の式での共同祈願の意向に「現在パンデミックで苦しむ世界のために」が加えられました(カトリック中央協議会「聖金曜日「主の受難の祭儀」の盛式共同祈願に追加する意向の例文」)。
典礼秘跡省長官のサラ枢機卿と次官ローチ大司教は、多くの司教や司祭から「全世界が新型コロナウイルスによる深刻な被害を受けているこの時、このパンデミックに終止符を打って下さるよう神に懇願する特別なミサを捧げられるようにして欲しい」との要望を受けてきたと言います。そこで種々のミサの1つとして、「パンデミック時のミサ」が承認されました。
この特別ミサは、以下の期間以外は、いつでも捧げることができます。
特別ミサが捧げられない期間:
待降節・四旬節・復活節中の主日、復活の8日間、死者の日、灰の水曜日、聖週間
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※ 以下のお祈りの式文はいつくしみセンターによる暫定訳です。
集会祈願
苦しんでいる人を憐れみ、死者に永遠の安息を、喪主には慰めを、病人に癒しを、死に瀕している人に平安を、医療従事者に力を、指導者に知恵と愛をもってすべての人に手を差し伸べる勇気を、お与え下さいますように。
第1朗読として薦められているのは、哀歌3・21~24を含む部分。または、ローマ人への手紙8・32を含む部分。
福音朗読は、マルコ4・35~41(3月27日の「祈りの時」でフランシスコ教皇様が読まれたのと同じ箇所)が薦められています。
奉納祈願
主よ、この危機の時代に私たちが献げる献げものを受け入れてください。主よ、この献げものが私たちの癒しと平安の源となりますように。私たちの主、イエス・キリストによって。
拝領祈願
あなたを待ち望むすべての人を守られる神よ、あなたの民を祝福し、安全に守り、危難に陥らせず、備えさせ、罪から解放し、敵からお救い下さい。常にあなたの愛の中で生き続けることができますように。私たちの主、イエス・キリストによって。
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世界中で捧げられるであろうこの意向でのごミサに、心を合わせて祈りたいと思います。
= 参照記事 =
・ Vatican approves special ‘Mass in the Time of Pandemic’ [Archdiocese of Boltimore]
・ A votive Mass “in time of pandemic” and a new prayer for Good Friday [Vatican News]
= 公式布告文書等 =
・ Decree [The Congregation for Divine Worship and the Sacraments]
・ Mass Formulary, “In Time of Pandemic” [The Congregation for Divine Worship and the Sacraments]
世界中が、一つになるべき時。
日本も考えうる全ての事をすべき。