2015年5月13日(水)、ファティマの聖母の記念日に当たり、バチカンはサン・ピエトロ広場で行われた恒例の一般謁見の場に、ポルトガルからファティマの聖母像が運ばれて来ました。
フランシスコ教皇様は、ファティマの聖母像の前で沈黙のうちに祈りを捧げて一般謁見をはじめられました。
パパ様は、若者たちにロザリオの祈りを通して神の母への信心を育むように、病者には苦しみの中に聖母の存在を感じるように、そして、若い夫婦には家庭に相互の愛と尊敬が常にあるように聖母に祈るよう招かれました。
また、「家庭生活をより良くする3つの言葉」として「……してもいいですか?」「ありがとう」「ごめんなさい」を挙げ、これら当たり前の礼儀に思える言葉こそが大切であると説かれました。
謁見の最後に、様々な国から集まっている巡礼者のため、いくつかの言語でパパ様の演説が要約して伝えられます。
ポルトガル人補佐官が要約を伝えた後、パパ様は突然「ファティマの聖母の記念日です。アヴェ・マリアの祈りをポルトガル語で共に祈りましょう」と皆に呼び掛けられました。突然の出来事に感動したポルトガル人補佐官は、感動のあまり言葉に詰まりながらも、パパ様の言葉を訳し、「アヴェ・マリアの祈り」を巡礼者と共にポルトガル語で唱えました。
パパ様は、ファティマご出現100周年となる2017年には、ファティマに巡礼することを希望されています。
マリア様のご像をわざわざから取り寄せて祈りを捧げられたパパ様。そのマリア様への篤い信心に私たちも倣うことができますように。