現在アメリカを聖ピオ神父(パードレ・ピオ。1887~1968。2002列聖)の聖遺物が巡回中です。
今回顕示される聖遺物は、パードレ・ピオの「心臓」です。また、遺体を掘り起こされた際に別途保管された爪、髪の毛、聖痕を隠すために使っていた指のない手袋、脇腹の聖痕から滴った血の付いた靴下、聖痕から滴った血も巡回しています。
これは、パードレ・ピオが帰天するまでの50年以上を過ごしたイタリアのサン・ジョバンニ・ロトンドから貸し出されているもので、このような重要な聖遺物がイタリア国外に持ち出されるのは初めてのことです。
この聖遺物への崇敬を通してパードレ・ピオの取次ぎを願うことによって、奇跡的治癒が起きたと報告されています。以下は、今回聖遺物のアメリカ巡回に貢献されたジョン・ポール・ツェラー神父様による証言です。
アラバマ州ハンスビルにあるthe Shrine of the Most Blessed Sacrament (至聖なる聖体教会)でファティマの聖母の祝日である2016年5月13日に癒しの集いが行われた時のこと。ツェラー神父は、坐骨神経痛に苦しんでいる婦人の上にパードレ・ピオの手袋をかざして祈りました。婦人は自分の席に戻ったところ、坐骨神経痛が癒されているのに気が付いたのです。
また別の時には、12歳の少女が耳の感染症から癒されました。ツェラー神父が聖遺物を彼女の耳に当てて祈り始めた途端、少女は倒れたのです。神父は何が起きたのかと驚き、彼女を受け止めきれずいる間に、彼女は完全に地面に倒れ伏しました。そして、彼女は癒されたのです。以来感染症は起きていません。
40年以上心臓病に苦しんでいた女性もまた、ツェラー神父が聖遺物をかざして祈ったところ、癒されました。
「私の力ではなく、パードレ・ピオの取次ぎのおかげです」とツェラー神父は語っています。
病気の癒しという目に見える形以外にも、心の癒しや回心の恵みなど、きっとたくさんの恵みが注がれていることでしょう。天国にあっても、働き続けておられるパードレ・ピオに、私たちも取次ぎを願いたいと思います。
= 参考記事 =
・The modern – and little known – miracles of Padre Pio [CNA]
・Padre Pio Relics Touring U.S. & You Can Bring Them to Your Parish [Catholic Pilgrimage Sites]
= 関連聖品 =
・ パードレ・ピオの聖遺物入りカード [WEBショップ]
・パードレ・ピオの聖遺物付きメダイ [WEBショップ]