ポルトガルの枢機卿、教皇フランシスコをファティマの聖母に奉献する


教皇フランシスコを奉献するポリカルポ枢機卿2013年5月13日、ポルトガルのホセ・ダ・クルツ・ポリカルポ枢機卿は、教皇フランシスコの教皇職をファティマの聖母に委ね、特にカトリック教会を刷新して改革を行うにあたり、教皇へ勇気と力を与えて下さるようにと聖母に願いました。

これは、4月8日にポリカルポ枢機卿がポルトガル司教協議会の第181回通常総会で「教皇様から、ファティマの聖母に新たな使命(教皇職)を奉献してもらえるよう2度依頼されました」と明かしていたものです。

枢機卿は5月13日、ファティマの聖母の祭日に次のように祈りました。この祈りは枢機卿自身が書いたもので、聖母マリアが3人の子供たちに出現された96周年を記念するファティマ国際大巡礼を締めくくるミサの最後に唱えられました。
(注・以下の祈りは抜粋です)

「識別の賜物をお与え下さい、教会を刷新する道を見分けるために。
勇気をお与え下さい、ためらうことなく聖霊に示された道を歩むために。
教会の刷新によってもたらされるであろう試練に愛をもってうち勝つために、苦難の辛い時に、教皇を助けて下さい。

教会の母である聖母マリアよ、新教皇の使徒職をあなたに奉献致します。

教皇の心を、あなたが体験された神の愛で満たして下さい。それにより、教皇があなたの御子イエス・キリストの愛をもって、現代のすべての男女を抱きしめることができますように。」

歴代の教皇様は、これまでファティマと深いつながりがあります。

1917年5月13日、聖母が初めてファティマに出現されたまさにその日にローマのシスティーナ礼拝堂で司教叙階されたエウジェニオ・パチェッリは、のちに教皇ピオ12世となってから、ファティマ第3の秘密をバチカンで保管するように望まれました。
1950年、聖母の被昇天の教義(ドグマ)の宣言直前、教皇ピオ12世は、1917年10月にファティマで聖母が3人の牧童に出現の証しとして起きた太陽の奇跡を、バチカンの庭園にいながら目にしたと言われました。教皇ピオ12世はその現象を、これから宣言しようとしている教義への神的な承認のしるしであるとして、手書きのノートにどのように太陽がぐるぐると回ったかを描写しています。

福者教皇ヨハネ23世は1959年に初めてファティマの秘密を読みましたが、それについて発表しないと決定されました。

教皇パウロ6世は、ご出現50周年にファティマに巡礼されました。

また、ヴェネツィア総大司教アルビーノ・ルチアーニはファティマの幻視者シスター・ルチアにインタビューをして1年以上経った後、教皇の選出されました(教皇ヨハネ・パウロ1世)。

教皇ヨハネ・パウロ2世の在位中、ファティマの秘密(預言)は成就しました。1981年5月13日、彼は聖母のおかげで救われ、2000年5月に第3の秘密を全世界に公開しました。3人の牧童が幻視した攻撃を受けて倒れる教皇はヨハネ・パウロ2世であるという説があります。

名誉教皇ベネディクト16世は、枢機卿として第3の秘密の神学的解説を書き、2010年5月前任者ヨハネ・パウロ2世の御跡に従ってファティマを訪れました。

 

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