2014年3月20日、アメリカ経済誌フォーチュンが選ぶ「世界の最も偉大な指導者50人」の第1位に、教皇フランシスコが選ばれました。
フォーチュン誌は、次のようにパパ様について紹介しています。
1位: 教皇フランシスコ
年齢: 77歳
ローマ・カトリック教会教皇
ちょうど1年前、白い煙が、世界に12億人信者がいるローマ・カトリック教会に新しい霊的指導者の誕生を告げました。
その後短い間にフランシスコは、新しい方向へと精力的に邁進し、教会に驚きを与え、カトリック以外の人びとを惹きつけています。
教皇宮殿には住まず、(2013年の聖木曜日の洗足式で)イスラム教徒の女性の足を洗い、(大衆車の)フォード・フォーカスでローマを回り、同性愛に対する教会の見解を聞かれて「人を罪に定めるなら私は何者でしょうか?」と答えたことで有名です。
教会改革のために8人の枢機卿から成るグループを作ったことは、教会歴史家が「この10世紀の間で最も重要なステップ」と呼んでいます。
教皇は自分をロックスターのように扱うのは止めて欲しいと述べています。
革新的でありながら、教皇の行動は、これまでのところ、新しいスタイルや意向を主に反映させたものになっています。最も困難な仕事はこれからでしょう。
とはいえ、「フランシスコ効果(Francis effect)」が続いている兆しがまだあります。(アメリカでの)3月の世論調査で、カトリック教徒の4人に1人は、今年貧しい人のための慈善事業への寄付を増やそうと考えています。そのうち77%は教皇に影響されたからだ、と述べています。
ちなみに、2位~10位は次のようになっています。
- アンゲラ・メルケル(ドイツ首相 59歳)
- アラン・ムラリー(アメリカ自動車会社フォード社CEO 68歳)
- ウォーレン・バフェット(投資家・バークシャー・ハサウェイ投資持株会社会長兼CEO 83歳)
- ビル・クリントン(元アメリカ大統領・クリントン財団創立者 68歳)
- アウン・サン・スー・チー(国民民主連盟中央執行委員会議長 68歳)
- ジョー・ダンフォード(アメリカ海兵隊将軍・アフガニスタンでの上級の連合指揮者 58歳)
- ボノ(歌手[U2] 53歳)
- ダライ・ラマ(チベット仏教の精神的指導者 78歳)
- ジェフ・ベゾス(AmazonのCEO 50歳)
その他には、野球選手のデレク・ジーター氏が11位、中国・アリババ・グループ会長馬雲(Jack Ma)氏が16位、女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが21位、日産CEO・カルロス・ゴーン氏が23位、AppleCEOのティム・クック氏が33位、パキスタンで女子教育に反対するタリバンから銃撃を受けたマララ・ユスフザイさんが34位、インドネシア・ジャカルタの知事ジョコ・ウィドド氏が37位、インドの有力財閥のトップであるアナンド・マヒンドラ氏40位、昨年12月襲撃を受けたウクライナのジャーナリスト・タチアナ・チョルノビルさんが44位、などとなっています。
= 参考情報 =
- The World’s 50 Greatest Leaders [FORTUNE]
- 米経済誌フォーチュン:最も偉大な指導者は法王 [毎日新聞]
= 関連情報 =
- タイム誌2013年「今年の人 Person of the Year」は教皇フランシスコ! (2013年12月11日)