2013年3月29日 聖金曜日・十字架の道行でのお説教(全文・動画)

十字架を担うキリスト

ローマのフォロ・ロマーノにあるコロッセオで、教皇フランシスコは十字架の道行を司式しました。この道行は、数千人の信者が参加して行われました。

十字架の道行を黙想するためのテキストは、アンティオキア・マロン典礼総主教のライ枢機卿の指導のもと、レバノンの若者たちが準備したものです。昨年ベネディクト16世がレバノンに司牧訪問された実りとしてこれを書いてはどうかとライ枢機卿が若者たちに誘って作ったものです。

十字架の道行の最後に、パパ様のお説教が行われました。
以下はその全文と、動画です。

(この下に「 続きを読む 」と表示されている場合は、その文字をクリックして全文を 表示させて下さい)

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兄弟姉妹のみなさん、この深い祈りの時間を共にできたことに感謝致します。また、メディアを通してご一緒して下さった、特に病気の方や、ご高齢の方にも感謝致します。

沢山の言葉を語りたくはありません。この夜には、一語で十分です。それは『十字架』です。
十字架は、神が世界の悪に対する答えです。神が沈黙し、悪に対抗されないように思える時があります。それでも、神は語られています、神は答えておられます。その答えとはキリストの十字架です。それは、愛といつくしみ、ゆるしの言葉です。それはまた裁きをも表しています。すなわち、神は私たちを裁き、また、私たちを愛されます。忘れないで下さい。神は私たちを裁き、また、私たちを愛されます。
もし神の愛を受け入れるなら救われます。拒むなら死に渡されます。神によってではなく、自分自身によって。
なぜなら、神は決して人を罪に定めず、神は愛し、救われるのみなのです。

愛する兄弟姉妹の皆さん、十字架の言葉は、キリスト者が私たちの中や周りで働き続ける悪に面した時の、答えでもあります。キリスト者は悪に善で応えなければなりません。イエスがなさったように十字架を取ることによって。

この夜、私たちはレバノンの兄弟姉妹による証しを聞きました。彼らは美しい祈りと黙想を書いて下さいました。この黙想と証しに心からの感謝を捧げます。教皇ベネディクト16世がレバノンを司牧訪問された時、その地のキリスト者との美しく強い絆を、イスラム教徒の兄弟姉妹との友情を目にしました。この出来事は中東と全世界に対する希望のしるしです。

日常生活の中で十字架の道行を続けましょう。
十字架の道行を歩き続け、心のうちに愛と赦しのみ言葉を保ち続けましょう。私たちを深く愛して下さるイエスの復活を待ちながら進んでゆきましょう。イエスは全き愛なのです。

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