2013年2月25日、イタリア時間午後1時前、日本時間午後9時前から、教皇庁広報官ロンバルティ神父による会見が行われ、教皇ベネディクト16世の自発教令 NORMAS NONNULLAS (ラテン語・イタリア語[以上、バチカン公式サイト]・英語[バチカン放送局英語サイト])が発布されました。
この教令は、コンクラーベに関する規則を定めた使徒憲章『ウニヴェルジ・ドミニチ・グレジス――使徒座空位と教皇選挙(1996年2月22日)』( Universi Dominici Gregis )について、いくつかの変更を目的としたものです。
主な変更としては、
- コンクラーベ開会日は有資格枢機卿全員(適法な欠席者は除く)が集合後に決められます。
- コンクラーベ中に秘密を漏らした
枢機卿、コンクラーベを手伝う技術者にはペナルティが与えられます。
この自発教令により、教皇ベネディクト16世の後継者を決めるため来たる3月に行われるコンクラーベの開会日は、3月1日から行われる枢機卿方の準備会議における投票で決まることになります。
=追加情報(2013/02/25 22:20)=
片柳神父様が、今回の自発教令について丁寧な訳をツイート(ツイッターへの投稿)して下さいましたので、ご紹介致します。
【教皇選挙の規約修正】教皇ベネディクト16世は、新教皇の選出規約に以下の修正を加えると発表しました。1.枢機卿団は教皇座空位の発生後、15日を待たずに教皇選挙を開始できる。2.守秘義務は、選挙を手伝う技術者等にも適用される。3.守秘義務違反の罰則は「破門」とする。
— 片柳弘史さん (@hiroshisj) 2013年2月25日
拙訳の変更点2項目のペナルティ対象者を変更致しました。
誤)コンクラーベ中に秘密を漏らした枢機卿 → 正)コンクラーベ中に秘密を漏らした枢機卿、コンクラーベを手伝う技術者
本文は修正済みです。
= 追加情報2(2013/02/26 17:45) =
- コンクラーベ開始の繰り上げが枢機卿団の任意で可能に、教皇の自発教令で(バチカン放送局[日本語])
- 教皇選挙の規定を変更:ベネディクト16世(カトリック新聞オンライン)