昨年2013年2月11日にベネディクト16世が退位を表明されてから1年余りが経ちました。
去る2014年2月8日、ロイターは、名誉教皇の個人秘書で、教皇公邸管理部室長も務める大司教ゲオルク・ゲンスヴァイン師に電話インタビューを行い、その近況について尋ねています。
「1年前に、退位表明をされたことについて、名誉教皇ベネディクト16世は後悔されていません。心穏やかに暮らしておられます。」
「名誉教皇はバチカン内の修道院で祈りと研究をしながら生活をしておられ、世界からは遠くとも、教会世界には存在しておられます。
現在の使命は、以前言われたように、祈りをもって教会と後継者である教皇フランシスコを助けることです。」
教皇フランシスコとの関係については、「最初から、お二人の間にはとてもよい交わりがあり、良い出会いが成長し、成熟しています。互いに手紙を交換し、電話をし合い、話し合い、招待し合う関係に発展しています。」
「ベネディクト16世は、研究、読書、文通、訪問客の応対、ピアノ演奏、バチカン庭園を歩きながらの祈り、という生活をされています。」
「確かに高齢という重荷はあるものの、お元気です。ですから、肉体的にはご高齢であっても、精神はとても若々しく明晰であられます。」
2月22日の「聖ペトロの使徒座の祝日」には新たに19名の枢機卿が誕生しましたが、この日のミサには名誉教皇ベネディクト16世も出席されました。
教皇フランシスコはサン・ピエトロ大聖堂を退堂される際に立ち止まり、お二人が握手を交わす様子を見ることができました。
#PopeFrancis shakes hands with retired #PopeBenedict before leaving basilica pic.twitter.com/iy3QRMFugE
— Catholic News Svc (@CatholicNewsSvc) 2014, 2月 22日
これからも名誉教皇ベネディクト16世の上に、主の豊かな恵みが注がれ、穏やかな日々をお過ごしになられますように、お祈りしています。
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