2013年7月13日に帰天されたアウグスチノ平田浩神父様(仙台教区引退司祭)の葬儀ミサが、去る7月18日に執り行われました。
葬儀ミサにおいて、司式された豊島(とよしま)神父様(カトリック秋津教会主任司祭)が、印象的なお話をして下さいましたので、2点、分かち合いたいと思います。
- 病状が悪化してベトレヘムの園病院に転院してきてから、病院のスタッフが「痛いですか?」と何度聞いても、平田神父様が「いや、大丈夫です」と答えること繰り返しでした。
ある時偶然に病室で2人きりになったので、私が「苦しい時は、病院ですから言って下さって構わないんですよ」という風にお声をかけました。すると神父様は、「苦しいって言葉をイエス様の前で発せられない」と仰ったのです。
「イエス様の十字架を前にして、この痛み、この呼吸のできなさ、あるいは続いてくる体のだるさを言うことはできない。イエス様の苦しみに比べれば、自分は苦しい、痛いとは言えない」というような強い意志を凄く感じました。
- 亡くなる数時間前、神父様の個室のベッドから見える所に、平田神父様の使っていた祭服がハンガーで吊るされました。そして神父様よくミサをしておられた東村山の女子修道院から、いつもお召しになっていたマリア様が刺繍されているストラが届けられたので、祭服に掛けておきました。
今まで神父様は窓辺の方を見て苦しむ表情を見せておられました。
しかしそれからは祭服の方をご覧になっていました。しかもじっと眼を見開いて、見つめながら、苦しみや痛みがないかのような真摯な目つきで、その祭服をご覧になっていました。いまわの際に、本当に自分自身が最期だと悟った時に、何を思い浮かべるでしょう。やはり一番大事なことを思い浮かべるに違いありません。
その時に平田神父様が最後まで目に焼き付けたかったのは、ご自身が身に付けていた司祭としての服装、服装を超えた司祭としての在りようであったのかもしれません。
平田神父様には、『メリノール祈りの会』を始め、さまざまな形で大変お世話になりました。最後まで司祭召命に忠実に生きられた平田神父様に感謝致します。神父様の魂の安息を心からお祈り致します。
※ ご希望の方に、平田神父様の金祝(司祭叙階50周年)の際に出版された著書『創造から聖体へ』(非売品、A5判 68ページ)を、お頒け致します。送料・梱包料のみご負担下さい。
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† 葬儀の際に配られたカード
2010年に平田神父様の金祝を記念して出版された冊子『創造から聖体へ』(非売品、A5判 68ページ)を、ご希望の方にお頒け致します。送料・梱包料のみご負担下さい。
●送料・梱包料は以下の通りです。
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痛みや重さを口に出して言う事を極力控えたいと決めました。佐藤叡子
佐藤様
コメントをありがとうございます [E:confident]
苦しみの捧げ方は人それぞれだと思います。ご不調の時には、どうぞあまり無理をなさいませんよう。