聖シャルル・ド・フーコー(1858〜1916)フランス生まれ。
フランス軍騎兵将校となるが、祖父から受け継いだ豊かな遺産で自堕落な生活を送っていた。
23歳の時に退役して、モロッコ探検に出かける。探検の成果は大きく評価された。
フランス帰国後に回心し、1890年にトラピスト会修道士となるが、隠者となるために退会。ナザレに住んで、黙想生活を送る。この頃「小さな兄弟会」の会則を作るが、生前はその修道会が創られることはなかった。
1901年司祭叙階され、アルジェリアに住み、説教ではなく生活の模範を通して人びとに福音を伝えようと励んだ。
1916年暮らしていたタマンラセットの庵の前で暗殺されているのが発見された。アルジェリアのフランス支配に反発する一団の犯行ではないかと考えられている。
1933年にシャルル・ド・フーコーの志を継ぐ「イエスの聖心の小さな兄弟会」が創立されたのを始め、同じくフーコー神父の精神を継承する修道会、グループがいくつも生まれている。
2005年列福、2022年5月列聖。
「恐れずに頭を上げなさい。あなたがたの救いは近づいている。」(ルカ21・28)
世の終わりはすべての終わりではなく、真の御国の始まりの時です。
その時を喜びを持って迎えられるよう、よい準備ができますように。