2013年2月12日、ロンバルディ報道官はジャーナリストらと会い、昨日の教皇ベネディクト16世が2月末に教皇職を退任との発表に関して、補足会見を行いました。
その席で報道官は、「教皇ベネディクト16世は、今でも私たちの教皇様です」と述べました。
(Zenitの原文記事はこちらです Fr. Lombardi: ‘Pope Benedict is Still Our Pope’)
(写真 @Vatican Radio)
(2013年2月12日バチカン Junno De Jesús Arocho Esteves)
ロンバルディ報道官はジャーナリストらと会い、昨日の教皇ベネディクト16世が2月末に教皇職を退任されるとの発表に関して、補足会見を行いました。
ロンバルディ報道官は、昨日の宣言後、教皇ベネディクト16世は穏やかに、かつ、安らかに過ごされていると語ると共に、「これはたやすい決定ではありませんでした。教皇様はこれについて長い間熟考しておられたのです」と述べました。
今月の教皇様の予定表について、ロンバルディ報道官は聖ペトロの使徒座が空位となるまでの予定には何の変更もないことを確認しました。
教皇ベネディクト16世は、高位聖職者や大司教、ルーマニアやグアテマラの大統領、イタリアの司教がたとの謁見を望んでおられます。教皇様は、また、明日の灰の水曜日の式を含む、いくつかの典礼行事も司式されます。
「(今月は)いつくもの重要な祭儀があります。教皇ベネディクト16世は、今でも私たちの大切な教皇様です。」ロンバルディ報道官は断言しました。
毎年ローマの聖サビーナ教会で行われてきた灰の水曜日の式ですが、今年はサン・ピエトロ大聖堂で行われる予定です。教皇様の退任宣言を受けて、大勢の人の参列が予想されているため、サン・ピエトロ大聖堂で行うことになったのです。教皇様はこの木曜日にローマの司祭団に謁見されるほか、日曜日にはアンジェラス(「お告げの祈り」のことば)もなさいます。
ロンバルディ報道官によると、教皇ベネディクト16世の最後の一般謁見は2月27日となりますが、予想される多くの巡礼者を収容するため、謁見は聖パウロ謁見ホールではなくサン・ピエトロ広場になるとのことです。
―― 教皇退任後について
ロンバルディ報道官によると、教皇様はバチカン内の観想修道院で祈りと黙想の生活にはいられます。ジャーナリストの一人が、引退教皇の負う義務について問うと、昨日の教皇様の言葉を繰り返しました。
「教皇ベネディクト16世は、祈りの黙想の時を過ごされ、教会組織統治に関してどのような責任も負われません。これは明白なことです。それが退任されるということです。教皇としてではなく、人生の最後の時を祈りと黙想のうちに過ごしたいとの望みを表明されたのです。」
報道官はまた、教皇ベネディクト16世が次の教皇を選ぶために開かれるコンクラーベにおいて、何の役目も負わないとも述べました。
「教皇様は大変慎重な方です。おそらく教皇選挙に関して何もおっしゃらないでしょうし、まったく口出しなさらないでしょう。そういう意味において、枢機卿さま方が(次の教皇を)決定なさるということは確かです。教皇様は選挙にはまったく何の役割も負われません。」
今年リオ・デ・ジャネイロで開催予定の世界青年大会(WYD)はスケジュール通り行われ、新しく選ばれる教皇が出席することになります。
「教皇ベネディクト16世は、世界青年大会に教皇が臨席することが大変重要だと確信しておられます。ですからご自身が選ばれた直後の2005年、ケルンでの世界青年大会に行くことをためらわなかったのです」
「教皇ベネディクト16世の後継者も世界青年大会に出席されることでしょう」